正月休みがあと一日。ダラダラ過ごすのはきのうやってしまったから、今日は出かけることにしました。一昨日からの寒波で、湖北地方は雪で真っ白です。でも湖南まで行けば雪なんてないはず。・・・と、先日の太郎坊山登山を思い出して、行き先を決めました。
野洲市は、銅鐸がたくさん出土して、考古学的に注目されているところですが、最近は京都、大阪のベットタウンとして飛躍的に発展している街です。ここに「磨崖佛」があって、前々から行きたいと思っていました。友達を誘っても、もう行ったことがあると振られてしまい、いよいよ自分ひとりで行くしかないと覚悟を決めました。今回の目的は念願の磨崖佛を見ることです。
車で行くか電車にするか迷いましたが、駅から30分とあったので、電車にしました。ず~っと雪景色の中を進んで、近江八幡のアナウンスがあった頃から急に雪がなくなりました。野洲駅を下りたのは、11時過ぎでした。駅でお昼の弁当を買って野洲中学校に向かって進みました。この学校の裏に磨崖佛があると聞いていたからです。「このまま行くと中学校に入ってしまうよ」というところで、部活帰りの生徒さんを捉まえて聞いてみました。一人が一度行ったことがあると教えてくれました。
学校の正門前で左に行くと、磨崖佛見学者の駐車場の案内があり、そこからは案内板に従って進みました。獣害防止のための柵が設けられていて、行き止まりかと思うことが度々ありましたが、すべて簡単にはずせるようになっていました。
福林寺跡の磨崖佛は、小さな磨崖佛が何体もありました。大岩に何体も彫ってあるものもあります。説明板によると、室町時代の作品ですが、立派なものは持ち去られたとありました。長い風雪でもはや目鼻立ちも定かでないものや、土に半ば埋もれているものもあります。
一通り見終わってなんだか物足りないなあと思っていたとき、「妙光寺山磨崖佛」と言う案内に気付きました。危うく見逃すところでした。一人で歩くと「先達はあらまほしきかな」(徒然草)をしみじみ感ずることがしばしばです。
案内に従って山裾の道を進んでいると「田中山登山口」と小さく書かれていました。見上げると頂上に巨岩が見える実に魅力的な山です。山の高さは300mほど。ちょっと寄り道することにしました。
墓地の横を通って登山道(ハイキング道)がついていました。小さな山と思っていましたが、たちまち汗ばんできます。琵琶湖の向こうに比良の山々の銀嶺が清冽な姿を見せています。斑雪があります。巨岩のある頂上に着くと、(俵藤太のムカデ退治で有名な)三上山のきれいな三角形が見えます。
さて引き返すかなと見ると、その先へ進む矢印に「田中山・三上山 北尾根縦走路」とあります。地図を見てみると磨崖佛とは方向違いと言うわけでもなさそうなので、このまま前進することにしました。尾根歩きの好きな私にはなかなか快適なコースでした。
一旦下の道路に降りて今度こそ妙光寺山磨崖佛に向かわねばなりません。下っていくと大きく看板が出ていました。人家のすぐそばが入口です。400m山を登ると「岩神さま」の岩屋がありさらに進みました。
柵のあるところまで来て何気なく上を見て「あっ!」そこには大きな磨崖佛があったのです。お地蔵様の身の丈は160cmあるそうです。回りの四角く彫り下げられたところが畳一畳ほどだと書いてありました。遠くを見つめている様子に、今登ってきた田中山かなと思いましたが、そこより少しずれているようです。いったいどこを見つめられているのでしょう。
一点を見つめ小寒の磨崖仏 あおめ
登山道はまだ先に続いていて、妙光寺山山頂や、出世不動への案内板がありましたが、ここで止めることにしました。冬の夕暮れは早く3時には下山していないととんでもないことになるからです。
長くなってしまいました。この後のことは明日にでも。
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