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歳時記

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2016年4月

2016年4月16日 (土)

【1623】霊山岳西南尾根2016春

霊山岳 1,084m 滋賀県
日程 : 2016-04-16 天候 : 晴れ メンバー : 浅井山の会14名(男5女9)
コース : 今畑(8:35)⇒近江展望台(10:25)⇒霊山最高点(11:23)⇒霊仙岳(11:37~12:15)⇒経ヶ岳⇒汗拭き峠(13:40)⇒大洞谷⇒今畑(14:30)

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できればフクジュソウにお目にかかりたいなあ・・・と、霊山西南尾根。熊本では大変なことになっているのにと、少々後ろめたい思いを抱えながらも、好天に感謝して2台の車に分乗。ひっそりとした落合集落の空き地に車を預け、登山口へ。廃村になった今畑集落の跡に着くまでがすでに急登。集落の跡には、お寺や土蔵や水汲み場がまだ残っているが、そこでの生活を想像すると、今の我々には相当厳しいものに思える。

山は今芽吹きの時を迎えたところで、早いものは柔らかな緑を付け始め、まだ枝先がほんのり赤味を帯び始めただけの木もある。そういうなかに、山桜のうっすら紅を帯びた塊が、ここかしこに見られる。 

今畑集落跡では、イチリンソウが見られた。ヤマシャクヤクは、葉を広げ始めているが、まだ蕾はない。

笹峠はすっかり笹が姿を消してしまった。笹峠だけではない、霊山岳から、笹がなくなってしまったといってもよいだろう。ここから、風当たりが強くなる。

笹峠を過ぎると、一番の急登が待っている。むき出しの地面から、石灰岩が突き出ている斜面を登る。かってはもっと草があったように記憶しているが、今は茶色の土の斜面に変わっている。

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たちまち高度が上がり、眺望が良くなる。御池岳、藤原岳、昨年の今頃登った鍋尻岳を一望。琵琶湖も見える。

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ようやく急登が終わり近江展望台と呼ばれる小ピーク。尾根の先に、霊山の最高点が見える。

Dscn5682尾根の南側は、何も生えてないような急斜面、北側はまだ芽吹いていない灌木が茂っている。尾根の終わり近く、その灌木の茂みの中に小さな池があって、そこにはまだフクジュソウが咲き残っていた。

Dscn5686 灌木の林を離れると、足元にヒトリシズカや、アマナを見つけることができた。

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最高点(1,096m)に到着。伊吹山が、無残な姿を晒している右に、真っ白い峰の山稜が見えた。帰宅して調べてみると、白山と思われた。
霊山岳山頂で記念写真を撮り、昼食となった。強い風を避けるために頂上東側斜面に腰を下ろすと、湖北一帯が眺められた。よく知っている山や街を見ながらの食事もなかなか良いものだ。

Dscn5699下山は、経塚山を経て、お虎が池、お猿岩、汗拭き峠へ降りる。汗拭き峠近くには、フデリンドウがたくさん咲いていた。

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汗拭き峠から大洞谷を通って落合に出る道は、荒れて通れないというときもあったが、今回は何とか通ることができた。汗拭き峠から谷に下りるまでが、ロープを頼ったりしながらで、要注意個所だった。谷川沿いの道も、所々崩落個所があり、注意が必要だった。

好天に恵まれ、花に恵まれ、良い山行だった。


2016年4月 2日 (土)

【1622】白谷雲水峡

屋久島の3日目は、雨だった。朝は少しゆっくりして、宿を出て、宮之浦に向かって車を走らせる。屋久島では、集落と集落のあいだがかなり距離がある。それに信号がほとんどない。島に着いた当日、「三つ目の信号を左折」と道を教えてもらったが、行けどもその最初の信号が出てこない。道を間違ったかと車を停めて確認したものだった。

宮之浦について、昼食を買わねばと思って、「コンビニ」と称する店に入った。人が出入りしているからと思ったが、驚くほど品薄だった。弁当の類はなく、棚にパンが2個だけあった。しかたがないのでそのうち一個を買った。これで山に入るのは心細いなあと思って、車でうろついていたらスーパーらしき店が目に付いた。ここにはおにぎりがあった。

さあこれで白谷雲水峡への道に入ることができる。(8;20) 道は広い2車線で、運転のへたな私もほっとした。

しかし、山の斜面を切り開いた道は、谷側は絶壁で、支柱にワイヤーを張ってあるだけ。カーブを曲がりきれなかったら、車の横を擦るだけでは済まされない。緊張した~bearing

白谷雲水峡の入り口の管理棟の横を通り、奥に進むと駐車場があった。まだあまり詰まっていない。(8:30)

雨が降っているので、まず車の中で身支度を整える。カッパの上下にザックカバー、これで雨も怖くない。カメラは防水だからとカッパの上から首に下げた。

道を引き返し管理棟で入山料と引き換えに、案内図と絵葉書をもらう。(8:45) せっかくもらったけれど、またザックを開けてしまうのは面倒だから、カッパの下に潜り込ませた。(案内図は、雨の中で見ているうちに団子になり、絵はがきはどこかに落ちてしまった。)

たくさんの人が入っていく。ガイドさんと一緒の人も多い。まず、大岩の上を渡って歩道に入る。「飛龍おとし」という渓流を見ながら、川沿いを登っていく。

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すこし行くと橋があった。ここで大失敗。この橋を「さつき吊り橋」と勘違いして渡ってしまったほんとうの「さつき吊り橋」まで来て、他の人のガイドさんだけれど聞いてみる。「この道でいいですか」「ふつうはこちらです。その道は、かなり険しいですよ。」なるほど、皆橋を渡っていく。じゃあ、険しい方を行ってみるか。。人が少ない、道が悪い、下ってる??・・・・なんと第二駐車場に出てしまった。また引き返して30分のロス。今日はガイドなしなんだから、もっと慎重に進まなくてはと、先ほどの案内図を見る。

途端に人が少なくなった。先の方に若々しい声がすると思ったら、二人ずれの女の子たち。

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しばらくは後になったり先になったりだったが、いつしか声が後ろの方に離れてしまった。それからは一人ぼっちの山歩き。雨にけぶる原生林。もし道案内のテープがなければ、何度も道に迷ってしまっただろう。

沢には橋はなく、飛び石を伝って渡る。走り根がや木道の板が、雨に濡れて不思議な光沢。

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水分飽和状態と言った苔が,空気まで緑に染めようとしている。それを拒んでいるのは、雨と靄。うすい紗をかぶせたような原生林の中を一人彷徨う。

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合流点までの半道を過ぎて、ガイド付きの家族に追いついた。
雲水峡のガイドさんはカッパではなく、傘をさしているようだ。

緑の苔の上に、赤い椿が落ちていて、ハッと目を引く。宮之浦岳のガイドさんから、「リンゴツバキ」と教えてもらった。ヤブツバキよりやや小さい花なのに、実はヤブツバキの2~3倍の大きさがある。

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オウレンの花も、苔の上でよく見かけた。屋久島個有種でオオゴカヨウオウレン(大五加葉黄連)という。

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ようやく本コースに戻り、下谷小屋に着くと、先ほどの寂しい山の中がうそのように賑わっていた。今歩いた道が、いかにマイナーなコースか思い知った。
白谷小屋でおにぎり一個を腹に収めて、また上に向かう。(10:55)

先は、「苔むす森」と名付けられていたが、先ほど通った森も中の方が、苔むしていたように思われた。かなり段差の大きい道を登っていくと、小さな子供をつれた女性とであった。子供は「小学生くらいの女の子」と見ていたが、後で「今度小学校に入る男の子」とわかった。この二人、なかなかの健脚で、後になり先になりといった状態で進んだ。

「辻峠」に出て、「太鼓岩」に向かう。上り下りが別になっていて、一方通行のコース。「この先は本格的な登山になります」というような注意書きがあった。なるほど、なかなかの急登。最後は梯子のような急な階段。

急な階段を昇り終えたと思ったら、もうそこが「太鼓岩」。岩に登る。(11:40) しかし、まわりは濃いガスに囲まれて、まわりの様子は見えない。岩の先は、たぶん断崖。
せっかく来たのだから、お昼をと思って、おにぎりを食べ始めたら、雨が降ってきた。

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同じように急な道を下って、辻峠に下りる。(12:04) 白谷小屋を経て、帰路は本コースの方へ進む。(12:30) 「楠川歩道」というこの道には、かって樵たちが自然石を並べて作った道が残っている。
江戸時代、年貢の代わりとして屋久杉を島津藩に納めていたが、その屋久杉は、山で板に引いて担いで出していたということだ。

やがて「さつき場吊り橋」を渡り、朝の分岐点に着いた。(1305) せっかくだからと、途中で本道を逸れ、「弥生杉」を見ることにした。さほどかからないだろうと思っていたが、かなり奥まで歩かねばならず、本コースに比べ30分ほど余計にかかってしまった。

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弥生杉のコースを出ると、もう雲水峡の出口だった。屋根のある展望台で(展望は全くなかったが)、熱い味噌汁と残りのおにぎりを食べて、エネルギーチャージをし、車に戻った。雨具を脱ぎ、ホッと一息。(13:45)

この後宮之浦まで下り、屋久島一周のドライブをした。大川の滝に圧倒され、尾の間温泉に癒してもらって、宿に帰った。