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歳時記

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2016年7月 9日 (土)

【1629】蛍袋(ホタルブクロ)

山道に、白いホタルブクロが咲いている。

ふんわりふくらんだ白い花を見ると、ちょっと跪いて中を覗きこんでみたくなる。
生物学的の考えれば、オシベやメシベがあるのだけれど、そのふくらみは、何かもっと違うものもあるような気がしてしまう。

何が入っているのだろうか。
もしかしたらそれはなくした夢のかけらかもしれない。

そうだ、このホタルブクロを手に、なくした夢を探しに行けば見つかるかもしれない。

いつのまにか「梨木果歩」の世界へはいりこんでしまっている。
・・・・・白昼ものように。

  夢の先さがしにいかうか蛍袋  あおめ

2016年6月21日 (火)

【1626】ツバメ

   草屋に間借り希望か夏燕  あおめ

民家の軒先に、ツバメが巣をつくり子育てしている様子は、なんとも微笑ましい。小さいころ、うちの家にも来てくれないかなあと思ったが、一度も来なかった。やっぱりこんなぼろっちい家には、ツバメも寄り付かんのやなあと寂しかった。
結婚してからも、一度様子を見に来たことがあったが、おめがねにかなわなかったようだ。

ところが今年は、どうしたことが何度もやってきた。

庇の下だといいのだが、玄関の中まで入ってきて、長押に泥を運び始めた。ツバメの巣には憧れていたけれど、これは困る。糞を落とされるぐらいは対処してもよいのだが、ツバメの出入りする玄関の戸を開けたままにするなんて物騒なことはできない。

やむを得ず、玄関を閉め、長押につけられた泥を落としておいた。しかし彼らもあきらめない。ちょっと外に洗濯物を干しに行っている間に、もう入り込んでいる。夏の事だから、風を通そうと開けても、すぐやって来る。なまじ巣が完成してから壊すようなことはしたくないし、何とか諦めてくれないかと思っていた。

そんな時娘が、「職場にツバメが入ってきたとき、ツバメより大きめのぬいぐるみを置いたら、来なくなった。」と教えてくれた。その時は、ペンギンのぬいぐるみを使ったそうだ。しかしあいにくそんなものはない。
苦肉の策で、ミフィ(ウサギ)のぬいぐるみに、黒っぽい袋をかぶせ、嘴を付けた。これを玄関に飛び込んだとき目に付くところに置いた。

効果テキメン、ツバメが来なくなった。こんな穏便な方法で、退去願えるなるありがたいことだと、ぬいぐるみ作戦に感謝した。

・・・ところが、1週間したころ、またツバメが飛びこむようになった。ぬいぐるみを見破ったか、そんなものを恐れない剛の者(ツバメ)か。再び、玄関を閉め忘れて、ツバメの声であわてて追い払いに行く日が続いている。今度は巣を作る近くに、蛇皮のベルトでもおいてみようかなどと思っている。

それにしても、今年はそれほど住宅難なのだろうか。

2016年3月19日 (土)

【1617】妖精の里again

2月に訪れた妖精の里を、友人と再訪。あの時は、セツブンソウはいい感じだったが、他の花はあまり見られなかった。今回は・・・

いつもの駐車場は、満車状態。やむを得ず、さらに先まで進んで集落の集会所的な建物の前に停めた。歩いてセツブンソウの群生地に向かっているとき、犬を散歩中のおじさんに出会った。「あそこはもうだめだ。きのうまだ咲いていたとこを教えてあげっから」と案内してくれた。

前から知っていた杉の植林の場所は、もう花が終わっていたが、その上の雑木林には、まだ花が残っていた。これではるばる福井から来てくれた友人も、これで満足してもらえるかな。そこはミスミソウも混在していて、素晴らしいお花畑だった。

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この花畑を見下ろしながら、昼食を取った。あとからやってきたカメラマン?一行が、盛んにシャッターを切っていた。人家のそばの群生地も覗いてみたが、見事に花が終わっていた。

その後隣り集落の、キクザキイチゲの群落を見に行った。花はいっぱいついていたものの、曇天のため花の開きが良くなかった。ここでは、ニリンソウも見ることができた。イチリンソウの咲いているところもあるらしいが、見つけることができなかった。

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そのほかに、ヤマエンゴサク、キバナアマナ、ミヤマカタバミ、ワサビ、など見ることができた。民家の庭のサンシュウユも満開に近かった。

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2016年3月 4日 (金)

【1614】神宮寺お水送り2016

東大寺お水取りに10日先駆けて、若狭神宮寺ではお水送りの神事があります。

わたしはこの「水と火の祭典」が好きで、たびたび出かけていますが、こんな素晴らしい神事を、近くにいても知らない人が多く、惜しいなあと思っていました。今年は友人2人を誘って出かけました。春まだ浅い山里の夜の寒さは、氷点下になることも当たり前、「汚れてもいい服で暖かくして来て」と念を押しました。

琵琶湖を半周して、峠を越すと若狭の国です。このあたりには、いくほんもの「鯖街道」と呼ばれる道が峠越えをしています。前日までの寒波が運んできた雪も、路面にはなくなって、ノーマルタイヤで通ることができました。(「冬用タイヤ着装」という看板がありました。)

神宮寺下の臨時駐車場に着いたのは、16時を過ぎたころでした。すでに満車状態でしたが、軽自動車の入るスペースを見つけとめることができました。

山門をくぐり、のどかな、味わい深い参道を歩きました。

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山伏すがたの修験者が前を行きます。神宮寺の坊に入られました。

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境内に結界が張られ、中央に護摩壇が用意されていますが、まだ人もまばらで、がらんとした雰囲気です。

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神宮寺という名が示すように、神社と寺院がいっしょになった、古い時代のお寺です。明治の神仏分離・廃仏毀釈をのりこえ、昔のままにあるそうです。お水送りの神事を守ってきた、「観音講」の方が話してくださいました。その日も、観音講の方たちは、最後の段取りに余念がありません。

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16時前になると、かがり火が焚かれ、提灯に灯が入りました。

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16時、そしてホラ貝の音が響き渡ると、修験者を先頭に、神事をつかさどる人たちが堂上します。

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堂内で行われる神事(修二会)は、灯りが消され、読経の声が聞こえる中、粛々と進められているようです。わたしたちは境内で、じっと待つだけ。

やがて真っ暗な堂の中に、小さな灯り。徐々に大きくなって、堂の中が真っ赤になる。

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巨大な火の塊が飛び出してくる。赤装束の僧が、回廊の端で、燃え盛る松明を持って振る。そして反対側でも。


YouTube: 若狭神宮寺修二会(お水送り)

その火は護摩壇に運ばれ、修験者が、斧、弓、剣で結界内の魔を払った後、大護摩に移される。修験者の般若心経と、ほら貝の鳴り響く中、護摩の火は、天も焦がせと燃え上がる。

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護摩の火は、大たいまつに移され、ほら貝に先導され、境内を出て「鵜の瀬」に向かう。その後に、二月堂に送られる「御香水」(清浄聖水)が運ばれる。さらに後ろには神事関係者の中松明、一般参加の手松明が続く。

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神宮寺から鵜の瀬まで約2km。数百メートルに及ぶ光の帯が、ゆっくりと進んでいく。都会のような人口の灯りはなく、太古からある火の灯りのみ。人と神が触れ合える時かもしれない。

鵜の瀬の鳥居をくぐると、河原に護摩壇があり、火が移される。

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真っ暗な川べりが、そこだけ昼のような明るさ。川面に松明の火が映える。読経と、ほら貝と、川の音が、溶け合って分かちがたい、。

護摩の最火勢の中、白装束の水師により、御香水は川の淵にそそがれ、送水神事が滞りなく終わる。残念なことに、この神事のクライマックスは、松明や篝火の煙の向こうになって、見ることができなかった。

直会までは見ず、山を下る。路面は凍結していて、風も冷たい。粕汁の振る舞いに、体がほっと和らぐのを感じる。おいしかった。駐車場までは。バスで帰る。以前は無料だったが、今回は200円也。松明も1000円から1500円にアップしていたなあ。

帰宅したのは、日付の変わる少し前だったが、夜更かしする値打ちのある、行事だと思う。

2016年2月20日 (土)

【1613】妖精の里

伊吹山麓の「節分草祭」は、確か3月半ばだったと記憶しているが、今年はもう満開の様子。天気の良い日を選んでひとっ走り。

車を降りると、どこからともなく梅の香。ちらりと」人影が見えるが静かな村の中。
時間がないので、ポイントだけ見るべく、さっそく群生地に向かう。

山に囲まれた地域だけに、獣害のひどさを感じる「囲い」がいたるところに。
人間用「柵」もある。これがないと、セツブンソウを踏んずけて行く人がいる。目的の花を撮るために、他の花の上に腹ばいになる人もいる。こういうひとは、花を愛でに来ているのではなく、自分の写真の出来を自慢したいだけなのだろう。

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階段状の「元」畑の上の段から見ることにする。が、上の段にはほとんど咲いてない。人家近くまで下りて、ようやく一面のセツブンソウにまみえる。
風もなく、穏やかな日差しの中、いま妖精たちは羽を休めているように感じられる。

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セツブンソウは満開だけれど、他の花たちはまだ姿がない。日当たりの良い土手の法面を、注意深く見ても、いつものアマナは見つからない。イチゲの群生地に行っても、蕾すら見つからない。どうやら今年の妖精たちはの出番は、一幕、二幕と分かれるらしい。

途中で行き会った、散歩中らしい地元の老婦人、「暖かいですね」とあいさつすると、「こんな年は、長い間ここにいて覚えがないですよ」と言われた。

最後に立ち寄ったのは、お寺の庭の「フクジュソウ」。山のフクジュソウには会いに行けてないので、これが今年初めてのフクジュソウ。例年のセツブンソウの時期には、花径は伸び、葉が青々としているが、今年はまだ地面に直接咲いたような状態。やっぱりフクジュソウはこうでなくっちゃ。

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2016年1月20日 (水)

【1608】暖冬

この冬一番の寒波がやって来る。今日は初積雪。

毎年、「伊吹山に三度雪が来たら、里にも来る」という言葉を、なるほどと聞いているのに、今年は、伊吹山は三度どころか何度も降っているのに、いっこうに里には来なかった。まさに暖冬を実感していた。

12月に入ったらすぐに、自動車のタイヤを冬用に替え、灯油を貯蔵し、除雪用具を準備したのに、待てども待てども(?)雪は降らなかった。

とうとう来ました。昨夜は、大雪警報が出ました。ストーブを焚いても部屋か温まらない。いつもと違う寒さだとは感じたが、この頃の天気予報は、暖かいほうに外れるから大したことはなかろうと思った。

それは半分当たり、半分はずれ。あたりは、この冬初めて積雪があったこと。はずれは、雪かきをするほどでもなかったこと。

用事で彦根まで出かけた。彦根市内に入ったら、道路に雪が残っていて、まるで未舗装の道路を走っている気分。北の方の米原市、長浜市の方が、ずっと道路状況が良い。これは積雪の量じゃなくて、行政の問題だと思う。豪雪地帯を抱えている両市の方が、除雪対策ができているからだ。東京で5㎝雪が積もれば大騒ぎになって、「雪国から見ると何やってんだ」と思われるのも、同じだろう。

雪と、インフルエンザ流行を理由に、家に引きこもる毎日が来そうだ。

2016年1月 2日 (土)

【1601】謹賀新年

年が変わって、二日が過ぎた。今年は暖冬に加え、天気まわりもよく、まさに「新春」だ。

初歩きは、いつものコースを回るだけにすませたが、二日目の今日は、山越えをして臥龍公園を訪ねた。

尾根を越えて林の中を下る。やがて目の前がぱっと開け、臥龍公園を見下ろす高台に出る。前に伊吹山がどっしりと構えている。

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今年は暖冬で、例年より早く花が咲いている。たとえば梅。年末、散歩の途中に、白い花を見つけたときは驚いた。路地の梅は3月にならないと咲かないのに。そのほかにもいくつもの花の早咲きがあるが、蝋梅もその一つ。知人が畑の蝋梅が咲いているといっていたので、臥龍公園の蝋梅もが楽しみだった。

坂を下りて行って最初に出会う蝋梅は、まん丸い蕾を付けているが開いていない。さらに進んで表の方へいくと、いい香りがしてきました。こちらは三分咲きというところか。

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珍しいことに、家族連れが、臥龍公園にいた。この陽気のせいだろうな。わたしも、歩くうちに汗が出て、家を出ると聞きていた服を、二枚も脱いでしまった。手袋もしていられない。

今年も健康で、たくさんの山歩きができますように。

2015年8月16日 (日)

【1540】秋来る

一週間前に立秋が来たときは、「こんな暑い最中に秋ですって」と、いかに現実と暦があっていないかを笑ったものだった。

ところがこの頃の空の色、雲、風の匂い、野山の風情。見渡せば秋の気配はそこここに感じられる。
夏至に太陽が落ちたときから、秋に向かって進み始めた季節は、確実に歩みを続けていたというわけだ。暑さのさなかの立秋も、敏い動植物は、たしかに秋を感じていたに違いない。

秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞ驚かれぬる  ・・・の季節になりました。

2015年5月16日 (土)

【1533】山室湿原 今

久しぶりに山室湿原に出かけました。

今年は雨が少ないせいか、ミズゴケが茶色になっていて、まわりの新緑に負けている感じです。

咲いていた花は、「トキソウ」と「カザグルマ」です。
どちらも例年より花数が少なく感じました。

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モウセ。

ンゴケや、トンボソウ、ミミカキグサの花はまだ見られませんでした。

シオカラトンボやサナエトンボがたくさん飛んでいる中で「、ハッチョウトンボ」を見つけました

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2015年5月 4日 (月)

【1531】桐の花

私にとっての桐の花は、山の中での芳香と切り離せない。

10年ほど前の登山で、クマと遭遇しそうになって、必死で下山してきたときのこと。ようやく大きな林道が見えてきたとき、甘い香りを感知した。あたりを見回すと、50メートルほど先に満開の桐の木があった。それまでの恐怖感を一瞬忘れた。その時にできた一句、

けもの道やうやう抜けて桐の花

GWの一日、(またこれも単独登山なのだが)方向音痴を棚に上げて、ちょっと近道しようと無謀な試みをして道をロストしてしまった。人の踏み跡だと思ってたどったところは、シカやイノシシの道で、尾根を2つばかりそれてしまっていた。幸いなことに、車で通ったことのある林道に降りられた。長い林道歩きにため息をついたとき、風に乗ってきた香・・・桐の花だった。まだ咲き初めの桐の木が、道のわきにあった。そこでの一句、

桐匂ふ又もピンチの山の中

なんだか桐の花は、私がピンチの時に香おってくるような気がする。

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